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第71回日本口腔衛生学会・総会

学会長挨拶

 

 

 

第71回日本口腔衛生学会・総会
学会長  於保 孝彦
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科予防歯科学分野

 第71回日本口腔衛生学会・総会が2022年5月13日(金)、14日(土)、15日(日)の3日間にわたり鹿児島市で開催される運びとなり、学会長としてご挨拶を申し上げます。

 新型コロナウイルスの感染拡大により第69回および第70回総会は大変残念ながら現地開催ができませんでした。今後事態が収束へ向かうことを期待して現地開催を前提に準備を進めております。会場は鹿児島大学の本部地区である郡元キャンパスの施設を利用する予定です。

 近年、我が国は高齢化に伴う疾病構造の変化や健康格差など様々な健康問題に直面しています。そこに新型コロナの影響が加わり、これまで当たり前であった人と人のふれあいが制限され、新たな問題も生じております。口腔衛生学分野におきましても教育・研究・臨床・地域保健の各活動に様々な影響が出ております。このような状況への対応は喫緊の課題であり、口腔衛生の専門家である私たちは、学会声明「生涯28」に示されるように健康な歯とともに健やかに生きる社会を実現する役割を継続して果たしていく必要があります。

 本大会のテーマを「進取の気風で切り拓く口腔衛生の未来」としました。「進取の気風」という言葉は、鹿児島大学の大学憲章で基本理念として採用されているものです。幕末から明治の時代に我が国の変革と近代化に貢献した郷土の先人の姿勢に由来し、自ら進んで困難な課題に挑戦する気質を意味します。新しい⽣活様式と価値観を創造できる地域社会を⾒据えながら、口腔衛生に関わる様々な領域で次なる取り組みについての研究報告が数多くなされることを期待しております。

 鹿児島は豊かな自然と文化、歴史、そして食を誇る街で、現地開催の際には、大いにご堪能いただきたいと思います。今後の感染状況によってはオンライン開催の可能性もございます。その際はご不便をお掛けするかもしれませんが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

 皆様の本学会・総会へのご参加を心よりお待ち申し上げます。