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第72回日本口腔衛生学会学術大会

大会長挨拶

第72回日本口腔衛生学会学術大会


大会長  天野 敦雄
大阪大学大学院歯学研究科予防歯科学講座

 第72回日本口腔衛生学会学術大会が2023年5月19日(金)~21日(日) の3日間にわたり、大阪国際交流センター(大阪府大阪市天王寺区上本町8丁目2-6)で開催される運びとなりました。大会長としてご挨拶を申し上げます。
 昨今の国内外の研究成果により、口腔の健康(健口)が全身の健康を増進し健康寿命を延伸させる因果関係が明らかになりつつあります。その科学的根拠を背景に、国民皆歯科健診が政府の骨太の方針に謳われるなど、「健口を維持する」あるいは「健口を取り戻す」ことの重要性が一層強く社会に認識されるようになっております。口腔衛生学の専門家である我々は、教育・研究・臨床・地域保健の活動において、本学会声明「生涯28」に謳われている「健康な歯とともに健やかに生きる社会を実現する」役割をさらに力強く果たすことを期待されております。
 この様な社会的要請を鑑み、本学術大会のテーマは“令和の健口戦略「防ぎ守る」”と致しました。20世紀の「削る詰める」歯科医療に加えて、「防ぎ守る」歯科医療を令和のスタンダードとするために、予防・管理の歯科医療の現状を再考し、近未来の歯科医療像を考えてみたいと思います。そして、生涯28を支える歯科医療を具現化する次なる取り組みについても議論したいと思っております。
 学術大会のプログラムは、基調講演、シンポジウム、市民公開講座、学会賞受賞講演、一般講演(口演、ポスター)、ランチョンセミナー等の企画を準備しております。
 第69回、70回、71回の学術大会は、新型コロナウイルスの感染拡大により現地会場での開催ができませんでしたが、本学術大会では現地開催として準備を進めております。皆様の安全を第一に優先して大会の準備・運営を行って参ります。
 4年ぶりの相まみえる学術大会を、大阪の文化、歴史、そして食とともに大いに楽しんでいただきたいと考えております。皆様の本学術大会へのご参加を心よりお待ち申し上げます。